鈴木知事の就任2年目は?

鈴木知事の就任2年目は?

札幌勤務3年目になります。昨年5月から道庁の担当になり、38歳の若い鈴木直道知事を取材しています。

鈴木知事は元東京都庁の職員で、夕張市長を経て、昨年4月の知事選で圧勝して知事に就任しました。細面でスラッとした美男子です。加えて普段の記者会見などでも失言がなく、人気が高いのも分かります。

そんな鈴木知事ですが、前任の高橋はるみ知事同様、公務員出身だけに部下の書いた原稿に沿った答弁や発言に終始することが多いのも事実です。「面白味がない」とか、安全運転で「若さがない」といった評価がつきまといます。

我々報道する側としては「安全運転」より多少、自分の言葉で語ってもらった方が、その政治家を報道し甲斐もあるというものですが、それはそれで鈴木知事の個性ですので仕方がありません。

就任以来の9カ月を見てきて、鈴木知事は3つの大きな決断をしました。

一つ目は副知事全員の交代。二つ目はカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致の是非。三つ目は幌延深地層の研究延長についてです。

5月、副知事の全員交代は道政では初でした。通常は最低でも1人は残して道政の継続性を保つものですが、思い切った人事刷新のアピールとも言われています。

二つ目のIRは全国で最大3カ所が選ばれると言われている中、鈴木知事は「誘致に挑戦」と表明はしましたが、2年後の申請は見送るという分かりにくい決断でした。

三つ目は幌延町で行われているいわゆる「核のごみ」と言われる放射性廃棄物の最終処分場に関する研究の延長の是非です。「核物質は持ち込まない」という約束のもと、地元の町の意向も受けて、「継続」を判断しました。

2月下旬からは、道議会で鈴木知事になって初めての本格予算の審議が始まります。就任2年目に向けて鈴木カラーをどう示していくのか、注目していきます。

 

朝日新聞北海道報道センター記者 戸谷明裕

【写真説明】

道庁の会議で幹部たちに話す鈴木直道知事(中央)