あの日の夏

あの日の夏

高校野球南北海道大会決勝を観戦した。高校野球らしい熱い試合だった。選手の全力プレー、観客の声援、吹奏楽部による迫力のある応援は、あたかも1つの作品のようだ。

息をもつかせぬ激闘に鳥肌が立ちっぱなしだった。この熱狂に包まれたグラウンドに立っている選手たちが本当に羨ましかった。嫉妬するくらいに。私も元高校球児だからだと思う。

私の夏は、延長10回に3点を取られてそのままゲームセット。相手打者の打球が右中間を抜け、ランナーが次々とホームインする光景はスローモーションのようだった。打たれた後輩の投手が泣きながら私に何度も言った。「先輩すみませんでした。すみませんでした。」4年経過した今も鮮明に耳に残っている。
神様がなにか1つ叶えてくれるとしたら、迷わず“あの夏に戻りたい”と願う。2つ目が叶うとしても、やっぱり“あの夏に戻りたい”と願う。

高校野球は特別だ。「感動や勇気」「夢や希望」あらゆるものを与えてくれる。だから多くの人を魅了する。高校野球の素晴らしさを改めて気付かされた。球場を後にしながら決めた。これからも、あの夏に戻るために高校野球を愛し、どんな形でも関わっていくと。

 

 

ASA山鼻 朝刊配達アルバイト
北海学園大学法学部4年
秋山大地