2019年05月01日(水)

2019年05月01日(水)

2019年5月01日(水) 北海道 朝日新聞 別刷り特集 一面より

新時代 認め合う多様な価値観

NHK大河ドラマ「西郷どん」の原作者、元号に関する懇談会にも参加した作家の林真理子さんは、平成を作家にとって革命的な時代だったと述べている。

インターネットの台頭で本が売れず、人々から読書の習慣を奪ったことで知性が削がれてしまったと語る。面白い事や毒のある事は書き辛い時代だ、表現者として嫌な時代であると。

選択肢の広がりや価値観の多様化も影響していると話すが、これは同時に悲しいことである。受け手の感性多様化によって批判を避けるために、忖度や杞憂から表記を変更または削除する。万葉集で「言葉にゆたかな力が宿る国」と山上憶良が詠を送った時代と比べ、〝言葉を選ぶ〟のではなく〝言葉を選ばないといけない〟事は悲しい事であると思う。

林さんは最後に「新しい時代『令和』では多様な価値観や個性を認め合う社会になることを期待する」と述べて、締めた。

何かを恐れて尻込みするのではなく、挑戦が認められる時代になればと思う。

 

2019年4月入社 笠井優大