あの日の夏

あの日の夏

高校野球南北海道大会決勝を観戦した。高校野球らしい熱い試合だった。選手の全力プレー、観客の声援、吹奏楽部による迫力のある応援は、あたかも1つの作品のようだ。

息をもつかせぬ激闘に鳥肌が立ちっぱなしだった。この熱狂に包まれたグラウンドに立っている選手たちが本当に羨ましかった。嫉妬するくらいに。私も元高校球児だからだと思う。

私の夏は、延長10回に3点を取られてそのままゲームセット。相手打者の打球が右中間を抜け、ランナーが次々とホームインする光景はスローモーションのようだった。打たれた後輩の投手が泣きながら私に何度も言った。「先輩すみませんでした。すみませんでした。」4年経過した今も鮮明に耳に残っている。
神様がなにか1つ叶えてくれるとしたら、迷わず“あの夏に戻りたい”と願う。2つ目が叶うとしても、やっぱり“あの夏に戻りたい”と願う。

高校野球は特別だ。「感動や勇気」「夢や希望」あらゆるものを与えてくれる。だから多くの人を魅了する。高校野球の素晴らしさを改めて気付かされた。球場を後にしながら決めた。これからも、あの夏に戻るために高校野球を愛し、どんな形でも関わっていくと。

 

 

ASA山鼻 朝刊配達アルバイト
北海学園大学法学部4年
秋山大地

どの試合にも夢がある。それが高校野球 VOL.3

どの試合にも夢がある。それが高校野球 VOL.3

7月21日(日)。真夏日のような暑さに屈することなく、彼らは球場の土を踏みしめて戦っていた。「彼ら」とは北照高校と国際情報高校の野球部員たちだ。両校は高校野球南北海道大会決勝にて甲子園を目指して全力で戦った。

1回表、早くも北照が3点を先制した。その後は2014年の小樽潮陵以来5年ぶりに公立校として決勝進出した、国際情報が奇跡的とも言える粘りで9回裏に追いついた。延長14回まで縺れ込んで、4対3にて北照が2年連続の南北海道大会代表の座を掴んだ。

選手たちの気迫、声をからして応援する生徒たち、観客席の盛り上がりに、その場の人々の「想い」を感じ取った。

甲子園を目指して研鑽を重ねた彼らは、どんな気持ちで戦ったのだろうか。試合終了のサイレンを聞いた瞬間に、厳しい練習の日々や応援してくれた親の顔が想い浮かぶのだろう。

この場に立つために、この日のために、高校生活の全てを賭けた彼らに、心より敬意を表したい。そして、素晴らしい感動をありがとう。見失ってはいけないものに気付かされたような気がする。

 

2019年8月3日(土)

朝日新聞札幌中央販売(株)

2018年度入社 山﨑 大

どの試合にも夢がある。それが高校野球 VOL,2

どの試合にも夢がある。それが高校野球 VOL,2

令和最初の高校野球南北海道大会決勝を観戦した。北照が札幌国際情に延長14回4-3で勝利し、全国2番乗りで甲子園出場の切符を獲得した。

 

太陽の陽射しが照りつけるグラウンドで、高校球児たちは全身全霊を懸けて白球を追った。その姿は喉の渇きを忘れるくらいに目が離せなかった。応援席からは両校の吹奏楽部と生徒が、激闘を繰り広げる球児たちを後押しする応援があった。地鳴りかと錯覚するくらい迫力ある音量と声量に圧倒された。

 

高校野球は球児、生徒や保護者、メディアや観客をも巻き込んで展開される一大エンターテイメントである理由を垣間見ることができた。少年も大学もプロも同じ野球という種目だが、高校だけは「高校野球」という別競技だなと感じだ。

 

第1回大会は1915年に10校の参加だった。太平洋戦争が始まった41年は地方大会のみ、42年から45年は中止となった。玉音放送からちょうど1年後の1946年8月15日に第28回大会が開幕した。そして令和元年は101回大会。高校野球はスポーツの枠を越えた日本の文化だと思う。

 

今後も仕事とプライベートの両面から、高校野球に関わっていきたい。初めての高校野球観戦だったが、すっかり魅了されてしまった。

 

2019年8月3日(土)

朝日新聞札幌中央販売(株)

2019年度新入社員 金澤光起

全国高校野球 南北海道大会予選決勝を観戦して

全国高校野球 南北海道大会予選決勝を観戦して

 

容赦なく照りつける陽射し。全校応援と保護者、そして高校野球ファンで埋め尽くされた観客席。吹奏楽部とベンチ入りが出来なかった選手たちによる応援。

まさに一球入魂、全身全霊、全力を尽くした両校の選手と監督。
南北海道大会決勝を初めて観戦した。身震いするほど感動した。

母校は地区予選にて気が付いたら姿を消していた。だからなのか高校野球に熱中することは無かった。テレビ中継の向こう側で選手も、保護者も、観客も、何故そんなに熱くなるのか解らなかった。

決勝は九回裏の土壇場で、公立校が強豪私立校に3点差を追いつくドラマがあった。そして延長14回まで互いに死力を尽くした。筋書のないドラマとは、このことだ。

私が感動したのは試合の展開以上に選手達に対してだった。土日も、夏休みも、冬休みも関係なく厳しい練習に励んで甲子園を目指す。その積み重ねた努力の裏付けがあっての素晴らしいプレーの数々だ。それに感動した。

鳴り響くサイレンと共に心から拍手を送り続けた。そして少しだけ何故に甲子園を目指すのかが解ったような気がした。

 

2019年4月入社 笠井優大

どの試合にも夢がある。それが高校野球 VOL,1

どの試合にも夢がある。それが高校野球 VOL,1

夏の高校野球が始まった。101回を迎えた令和元年の大会テーマは『新たに刻む、ぼくらの軌跡』。第1回の大正4年から朝日新聞が関わって1世紀を越えた。きっと今大会も数々のドラマと感動、そして笑顔と涙が観られるだろう。

私の高校の野球部は選手こそ集まるものの全国には行けなかった。部室も全国常連のサッカー部は2階で広かった。野球部は3年生になっても坊主だし、女子の応援もほとんどなかった。何かあるごとに「なんだと坊主!」「チャラいんだよサッカー部!」と言い合ったものだ。そこに柔道部が加わると訳が解らなくなった。

そんなことだから朝日新聞に関わってからも高校野球に関心は低かった。しかし数年前に札幌地区予選の1回戦を観て変わった。それからは時間が取れる限り観戦している。全国大会や南北大会の決勝はもちろん見応えがある。けれど予選1回戦や2回戦突破に全力を掛ける試合も、遜色なく素晴らしいことに気付いた。

元サッカー部が観た夏の高校野球を全6回で綴りたい。

 

2019年6月29日(土)
朝日新聞札幌中央販売(株)
営業本部長 吉井 仁