日本航空のジャンボ機墜落から35年

日本航空のジャンボ機墜落から35年

日本航空のジャンボ機墜落から35年

2020年8月12日 朝日新聞朝刊 社会面より

日本航空のジャンボ機が群馬県上野村御巣鷹の屋根に墜落した事故から12日で35年経った。私が生まれる11年前に起きた惨事だ。単独機の事故としては世界最悪の520人が犠牲になった事故だが、風化が進んでいるそうだ。前職の仕事柄、この事故は知っていたが、記事を読んで改めて知らない部分がある事や、風化している事実について考えさせられた。

今年は新型コロナウイルスの影響で毎年行われている慰霊登山を見送る遺族が多いそうだ。尾根は標高150メートルを超える急斜面にある。登山道の整備が進んだとはいえ、急な階段がいくつもある。入り口から大人の足で40分ほどかかる険しい道のりだ。高齢化が遺族で進み登れなくなる人も増えているという問題もある様だ。

遺族の山本昌由さんが2013年から御巣鷹を撮影した画像約100点を、グーグルの「ストリートビュー」で公開している。私も実際に利用してみたのだが、とても画期的だと思った。その土地から離れていて実際に訪れる事が出来ない人でもスマホやパソコンから簡単に現場を見る事が出来る。この事件を知らない若い世代は是非、画像を見て欲しい。きっと考えさせられると思う。風化させないためには若い世代が知ることが大事だと思う。

事故についてさまざまな陰謀説や憶測が飛び交っている。二度とこのような惨事が起こらないで欲しい。その為に私はまず知り学ぶことから始めてみようと思う。

 

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2020年8月入社:伊藤杏奈

終末時計100秒前

終末時計100秒前

2020年8月6日 朝日新聞朝刊 核といのちを考えるより

終末時計100秒前

1945年8月6日の広島が被爆してから75年目となる原爆の日を迎えた。毎年この時期になると新聞やニュースで平和祈念式典を目にし、戦争、原爆、核兵器、被爆者等と様々なことを考えさせられる。学生時代に平和学習でこれらについて学ぶ機会があったが、年齢を重ねる事に積極的に目を向けなければそのような機会はなくなってしまった。しかし日々生活を送っていくうちに意識が薄れていき、また再びこの時期に思い出し自分がのんきである事に気が付く。今私たちが平和に暮らせているのは誰のおかげだろうか。

終末時計という言葉をご存じだろうか。米化学誌「原子力科学者会報」が発表し、専門家による同誌の委員会が核兵器使用の危険性などを毎年検討し、地球滅亡を深夜0時に見立てて、時計の針の位置を決める。同誌は1945年、米国の原爆開発「マンハッタン計画」に関わった科学者でオッペンハイマー氏らの呼びかけで創刊された。

その終末時計が100秒前に迫ったというのだ。トランプ政権発足後の2018~2019年は2分前であった。しかし今年1月、トランプ政権のINF全廃条約失効などで100秒前まで変化した。日本は唯一の被爆国であるが、被爆者の平均年齢は83歳を超えたそうだ。私たち語り継がれる側が、より危機感を持ち風化させず核廃絶を継続して訴え続けなければいけない。しかし残念ながら日本政府は核廃絶に関して消極的であるようだ。世界で唯一の被爆者たちが、身をもって恐ろしさを伝えてくれているというのにどうしてなのか。

新型コロナウイルスという未知のウイルスに対する恐怖が、今もなお世界を恐怖に陥れ続けている。皆が同じ危機に晒され、それぞれが危機感を感じたはずだ。核兵器に対しても同じように捉えられれば意識も変わっていくのだろうなと感じた。日本だけが被爆国だからわかってもらえない、というスタンスでは終末時計が再び0秒になる日が訪れてしまうのではないだろうか。

 

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2020年8月入社:伊藤杏奈

甲子園が中止になっても…

甲子園が中止になっても…

2020年5月21日 朝日新聞朝刊 一面より

2020年5月20日午後4時すぎ、高野連は第102回全国高校野球選手権大会の中止を正式に発表した。選手の感染リスクだけではなく、休校による練習不足で選手のケガが予想されることも考慮しての判断であった。苦渋の決断であっただろう。だが、無観客でもいいから開催して欲しかった。選手のことを考えると言葉がでない。3年生にとってはこれが最後の夏であったのに…

この夏を迎えるまで、きっと選手1人1人にそれぞれ物語があったことだろう。1、2年生の頃はベンチに入れずスタンドで応援だったが、3年生で念願のベンチ入りを果たした選手。プロを目指し、甲子園での活躍を誓った選手。その物語の最終回がこの夏だった。最終回を迎えることなく終わってしまうなんて、あまりにも残酷ではないだろうか。

そして、この夏に向けて厳しい練習を積み重ねてきた選手たち。そこには多くのことがあったと思う。きっと涙もあったことだろう。この3年間はいったい何だったのか。そんな気持ちの選手もいるだろう。しかし、その3年間は決して無駄じゃない。仲間と切磋琢磨した日々。練習帰りにみんなで食べに行った牛丼。たとえ甲子園が中止になろうとも変わらないことがある。それは振り返ると3年間を共に歩んできた仲間がいることだ。どんな時でも励ましあい、共に成長し、大きな壁も乗り越えてきた仲間。

かつて甲子園で優勝投手となったハンカチ王子こと斎藤佑樹投手(現日本ハム)は、大学時代にこんなことを言っていた。「僕は何か持っていると言われてきたが、何を持っているか確信した。それは“仲間”です。」みんなもすでにこれを持っている。そしてそれは、どんなものよりも価値があるものだと思う。アニメで言えば、ワンピース(大秘宝)だ。

また、各都道府県の高野連に、地方大会を独自で行うかどうかの判断が任されているが、これはぜひ開催してもらいたい。選手たちは開催されることを信じて、しっかり準備を行い、それぞれの3年間を全てぶつけて欲しい。そして、悔いのない最高のフィナーレを迎えてもらいたい。

 

朝日新聞札幌中央販売(株)

2020年4月入社:秋山 大地

 

 

 

バントの奥深さ

バントの奥深さ

2020年4月27日 日刊スポーツ 野球面より

宮本慎也さん(元ヤクルト)が、野球のバントの基本を語ってくれた。宮本さんは現役時代、バント職人といえる存在だった。

記事で宮本さんは、構え・握り・方向の観点から、コツを語ってくれている。ホームベースにできるだけ顔を近づけ、視線の中にボールとバットの先が入るようにし、後ろ足を引いて構えることが基本だという。両手の間隔を近づけてバットを握り、やや先にボールを当てて打球の勢いを弱める。勢いを弱められれば、転がす方向は投手前でもいいという。

野球経験がない方は、バントなんて簡単と思っていることが多い。だが、かなりの技術が必要で、決して簡単なことではない。私は野球経験者であるが、バントは苦手である。監督からバントのサインが出たときは、緊張して心臓がバクバクとなった。

コロナウイルスが収束し甲子園やプロ野球が開幕したら、バントを意識して見て欲しい。選手によって構え方が違うことや、バントが苦手な選手などがわかって、観戦がもっと楽しくなると思う。そして、バントは地味だが、奥が深いということを知って欲しい。

今年の高校野球、プロ野球はいったいどうなるのだろう…

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2020年4月入社:秋山 大地

阪神・藤浪、会見に臨む

阪神・藤浪、会見に臨む

2020年4月24日 日刊スポーツ 野球面より

コロナウイルスに感染し、すでに退院していた阪神タイガースの藤浪晋太郎投手、長坂拳弥選手、伊藤隼太選手が会見に臨んだ。約1か月ぶりとなった肉声の大半は、反省と謝罪で占められたようだ。

3選手は、外出自粛のムードが高まっていた3月中旬に、女性と会食を行い感染した。私は藤浪投手の大ファンだ。感染したと知ったときはショックだった。感染することは仕方ないが、プロ野球選手らしからぬ軽率な行動に呆れてしまった。しかし、実名報道によって嗅覚や味覚の異常が、症状として周知されるようになったことは評価されるべきことだと思う。そして、無事に退院してくれて本当によかった。

ここ数年、勝ちから遠のいてきた藤浪投手。オープン戦では、完全復活の兆しが見える試合が多くあっただけに、練習が全くできていない1か月間が非常にもったいない。けれど、プロ野球は開幕の見通しがつかない状況にある。準備する時間は十分にある。

藤浪投手の力投で日本中に元気を届けて欲しい。

そして160キロにも及ぶストレートと、得意のカットボールで、阪神を日本一に導いて欲しい。

朝日新聞札幌中央販売(株)

2020年4月入社:秋山 大地