スポーツ雑記10月号

スポーツ雑記10月号

10月の声を聞くと、毎年待ち遠しい〝ある会議〟が開催される。そう、皆さんもおなじみの「プロ野球ドラフト会議」だ。今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため開幕が遅れたリーグ公式戦が、セ・パともに11月上旬まで日程が組まれているが、同会議は10月26日に開催される。注目したいのは苫小牧駒大4年の主将でエースの伊藤大海(ひろみ)投手だ。鹿部町出身の同投手には北海道日本ハム初の道産子1位指名の期待も膨らんできた。
9月24日に行われた北海道6大学野球秋季リーグ優勝決定戦で伊藤投手は4回途中から救援、5回3分の2を投げ、東農大北海道打線を6奪三振無失点に抑え3-1で勝利に貢献した。チームを18年春季以来3度目のリーグ優勝に導いた同投手は、試合後にプロ志望届を提出。18、19年侍ジャパン大学代表入りしている最速155キロ右腕には、すでに日本ハムをはじめ7球団から調査書が届いているという。
04年に北海道移転した日本ハムはこれまで道内チームに所属する選手としては、06年に駒大苫小牧高の田中将大(楽天―現ヤンキース、兵庫・伊丹市出身)を1位指名しているが、北海道出身の選手となると12年3位の鍵谷陽平(現巨人、七飯町出身)が最高。その年1番の選手を1位指名するという球団方針もあり、ファン待望の「夢」の実現はされずにきた。しかし、23年3月開業に向け現在北広島市に新球場「北海道ボールパーク」を建設中で、道産子を次世代のエースに育てたいという同球団の思惑とも合致する。
鹿部町出身といえば「奇跡のリリーバー」と呼ばれ、45歳の若さで逝った盛田幸妃さんを思い出す。盛田さんも1987年ドラフトで横浜太洋に1位指名され活躍した。少年時代には盛田さんが主催する大会に出場し、本人から賞状を受け取ったという伊藤投手、次なる目標は明治神宮大会(11月20日から)出場をかけた札幌6大学リーグ優勝チームとの代表決定戦(10月12日から)だ。「代表決定戦に勝ってドラフトでいい知らせをもらって明治神宮大会に行く。それが最高のビジョン」と話すプロ注目右腕の奮投から目が離せない。<日刊スポーツ長内 準>

<写真説明>

北海道6大学野球秋季リーグ優勝決定戦で東農大北海道打線を4回途中から登板し、無失点に抑えた苫小牧駒大の伊藤