スポーツ雑記3月号

スポーツ雑記3月号

 私事で大変恐縮なのだが、50歳代になってから正月だけはどんなに深酒しても、
早起きする習慣がついた。なぜかといえば、「箱根駅伝」をテレビで応援するためである。
関東学生陸上競技連盟の加盟大学による大会で、北海道代表のチームが出場する訳
ではないのだが、「襷(たすき)」をつなぐ各大チームの必死さ、レギュラーに選ば
れるまでの努力、チームメートとの隠れたエピソードなどに胸を打たれる。
何より、その中に道産子ランナーを見つけると、さらに応援に力が入ってしまうのだ。
 もちろん、同駅伝からは20年夏季五輪東京大会マラソン代表の中村匠吾ら、
数多くのトップ選手を輩出してきた。
さらに2月2日の別府大分毎日マラソンでは、1月の箱根駅伝で総合優勝を果たした
青学大の吉田祐也(4年)が、初マラソンで日本歴代2位の記録で2位に入る活躍を
見せるなど、将来の五輪代表争いもすでに始まっている。
 その箱根駅伝で惜しくも総合連覇は逃した東海大だが、8区(21・4㌔)を走った
小松陽平(4年、東海大四高=東海大札幌出)が2年連続の区間賞を獲得する力走を見せ、
復路優勝に貢献した。また、前年19年大会では同じ8区で22年ぶりに区間記録を塗り替えて
チームを初の総合優勝に導きMVPにも輝いた。
小松は今春4月から実業団のプレス工業入りが決まっており、2
4年パリ大会(仏国)、28年ロサンゼルス大会(米国)と五輪2大会連続出場を目標に掲げた。
 「長距離選手であるからには最終的にはマラソンに挑戦するべきと思っている」。
30歳で迎える8年後のロス五輪に、マラソン代表としてスタートラインに立つことが
最終目標だが、高速化に対応するため、まずはトラック(1万㍍)で記録を追い求め、
4年後のパリ五輪代表入りを目指す。
 札幌小野幌小3年から、札幌厚別中学まではバスケットボールに打ち込み、
高校に入ってから陸上競技に転向した。
箱根路を沸かせた「走り」で、今度は世界中を沸かせてほしいと願う。
                             <日刊スポーツ販売部長 長内 準>